TODO管理がスプレッドシートや付箋で散らかっていませんか。
コードはVS Codeで書いているのに、タスクだけ別ツールに逃がしていると、「どれが最新かわからない」「どこまで進んだか追えない」という小さなストレスがじわじわ溜まります。
MarkdownのチェックリストをVS Codeの中で管理できれば、タブ一つでコードとタスクを行き来できます。しかもGitで履歴も残せる。ここでは、「とりあえず今日から使える最小限の設定とショートカット」だけに絞って、サクッと使い始める方法をまとめます。
難しいことは抜きにして、チェックリストのMarkdown記法だけ先に押さえておきます。
- [ ] タスク名- [x] タスク名 もしくは - [X] タスク名例:
# 今日やること
- [ ] バグ #1234 の再現手順を確認
- [ ] APIレスポンスのログ出力を追加
- [x] デザインレビューのフィードバック反映
タイピングのコツは「-** + 半角スペース + [ + スペース + ] + スペース + タスク名」**と手を覚えさせることです。
この記事のゴールは、これを手入力せずに「半自動」で量産できる状態にすることです。
VS Code自体はMarkdownに標準対応していますが、チェックリストを素早く扱うには最低限の拡張があると便利です。
まずは、Markdown編集を快適にする代表的な拡張を一つ入れておきましょう。
Markdown All in One と入力Markdown All in One をインストールこれで以下が一気に便利になります。
チェックリストもただの箇条書きなので、この拡張だけで十分です。
settings.json を触らなくても、GUIだけで最低限の調整ができます。
word wrap と入力し、「Word Wrap」を on に(行折り返し)render whitespace と入力し、selection を選択(インデント確認しやすく)長いタスク名を書いても見切れず、インデントも一目でわかるようになります。
毎回 - [ ] を打つのは地味に面倒です。VS Codeのスニペットを使って、「3文字打ってTab」でチェックリストが展開されるようにしてしまいましょう。
Ctrl + Shift + P / macOSは Cmd + Shift + P)snip と入力して「ユーザースニペットの構成(Configure User Snippets)」を選択markdown.json(Markdown)を選択開いたJSONに、次のようなスニペットを追加します。
{
"Markdown Checklist Item": {
"prefix": "td",
"body": [
"- [ ] $1"
],
"description": "チェックリストの1行を追加"
},
"Markdown Checklist Block": {
"prefix": "todo",
"body": [
"# TODO",
"",
"- [ ] $1",
"- [ ] $2",
"- [ ] $3"
],
"description": "TODO セクションと3つのチェック項目を挿入"
}
}
ポイント:
"prefix": 呼び出し時に打つ短い文字列$1, $2 など: Tabで順番にカーソル移動する位置td と入力 → Tab- [ ] が自動で出て、すぐにタスク名を打てますtodo と入力 → Tabこれだけで、「とりあえず書き始める」までの摩擦がかなり減ります。
マウス操作を減らすほど、タスク管理がストレスなく続きます。チェックリストに絞って、よく使うショートカットを整理します。
Windows / Linux の場合(macOSは Ctrl → Cmd に読み替え)
Shift + Alt + ↓(下に複製)、Shift + Alt + ↑(上に複製)
Alt + ↑ / Alt + ↓
Alt + クリック でカーソルを複数追加
- [ ] を一度に - [x] に変えたいときに使えますチェックをまとめて反転したいときは、矩形選択(ボックス選択)が便利です。
Alt を押しながらマウスドラッグ(macOSは Option)[ と ] の間を縦に一列選択x を入力これで複数行の - [ ] が一気に - [x] になります。
x を選択して Space に変える地味ですが、数十行あるチェックリストで一気に処理すると、かなりの時短になります。
VS Codeには標準でMarkdownプレビューが付いています。チェックボックスのオン/オフも、ある程度同期してくれます。
Ctrl + Shift + V(macOS: Cmd + Shift + V)
Ctrl + K → すぐに V
チェックリストがプレビュー上に表示されると、ブラウザのような見た目のチェックボックスになります。
- [ ] → - [x] に自動で書き換わる注意点:
x を打つ → プレビューに反映)は、保存か少しの待機が必要な場合がありますMarkdown All in One なら基本問題なし)最初はプレビューを開きっぱなしにして、記法と見た目の対応関係を体で覚えると楽です。
最後に、「どんな構成でチェックリストを書けば実務で使いやすいか」のシンプルな型を3つだけ紹介します。
# 2026-10-17 TODO
## 朝
- [ ] メール返信(10件まで)
- [ ] バグ #1234 の再現テスト
## 午後
- [ ] 〇〇機能の仕様メモ作成
- [ ] レビュー依頼を出す
## 終業前チェック
- [ ] 明日のTODOを作成
- [ ] 未対応チケットを確認
特徴:
# チケット #1234 APIリファクタリング
## タスク一覧
- [ ] 影響範囲の洗い出し
- [ ] 既存テストの通過確認
- [ ] 新テストケースの追加
- [ ] ステージング環境へのデプロイ
- [ ] レビュー依頼
## メモ
- 影響ファイル: user_service.go, auth_middleware.go
- 注意点: 認証周りのログ仕様が変更されている
特徴:
tickets/1234.md のように保存すると探しやすいGit と一緒に使えば、「いつ何を終えたか」がそのまま履歴になります# 毎週月曜日のルーチン
- [ ] エラーログのざっくり確認
- [ ] 優先度高の未対応チケットを確認
- [ ] 先週のKPIのスクリーンショット保存
- [ ] 今週の目標を3つ書く
特徴:
この3パターンさえあれば、日々の開発タスクはほぼカバーできます。
最後に、Markdownチェックリスト運用を「3日坊主で終わらせない」ためのミニルールをいくつか挙げておきます。
- [x] にする
「完璧な仕組み」を目指すより、VS Codeを開いたら自然にチェックリストが目に入るレベルを先に作る方が、長く続きます。
この最小構成でも、VS Codeを「コード用エディタ」から「開発タスクの司令塔」に変えるには十分です。拡張や自動化に興味が湧いてきたら、スニペットを増やしたり、Gitフックやタスクランナーと連携させて、自分専用の開発ダッシュボードに育てていくと快適になります。

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